初めてのSNS活用

SNSは皆様やってますか?

  • まったくやったことがない
  • アカウントだけ持っている
  • 人の投稿だけ見ている
  • 個人的にやっている
  • 仕事用にやっている
  • どのプラットホームをやっているのか

ただの流行だとしてもコストもかからないので便乗してみても損はないかも。
業務の一環として、事業の宣伝として、自社スタイルの再確認として始めてみてはいかがでしょうか?

SNSを使う理由

情報の拡散性が高い

20代~30代の6割以上がSNSをきっかけとしてネットショップや店頭で購入したことがあると言われています。つまり発信した情報がヒットすれば、爆発的な情報拡散が起こる可能性があるということですので今後も企業がSNSを活用する大きな理由になります。

より多くの人に知ってもらう

情報が個人に届く場合に例え本来関心がないものでも、友人・知人が投稿・シェアしている情報であればチェックしてもらえる可能性があります。このように企業の情報に直接触れなくても誰かが誰かの情報を見ることで連鎖的に知ってもらうことができます。

最新の情報発信

チラシやパンフレットなどの印刷物に比べて情報の鮮度が高いです。原稿を用意して印刷・発行までの期間を考えると、SNSは思い立ったそのときにすぐに情報を発信することができます。発信元が企業そのものであれば当然信頼もあります。最新情報だけでなく商品・サービスに関するこだわりやストーリーなどもアピールすることで理解してもらいやすくなります。その際にはユーモアを交えた投稿や憧れるような世界観を演出できるとベターです。

広告費をかける代わりに、SNSでファンを作る

広告はそれなりに経費がかかることが一番のネックになります。SNSではそこにかかる経費は不要になりますのでその差は大きいです。さらに広告の場合はつい商品のメリットのみに焦点を当ててしまいます。ですが、SNSの場合は口コミなどの実際の購入者による率直な意見や感想が聞けるため、リアルな意見だとして重要視されることがあります。

そのため口コミを生み出すための手法がいくつか考えられます。会社独自のハッシュタグを作ったり、独自のサービスや特徴をきれいなデザインでアピールしたりなどです。いずれにしても見た人が人へ伝えたくなる内容かどうかがポイントになります。真摯なこだわりや丁寧なサービスのアピールが共感を呼んで多くの口コミを生み出すこともあります。ただ口コミの場合はこちらでコントロールできなくなるので注意が必要です。

そのために口コミを生み出すといった手法がいろいろ考えられます。会社独自のハッシュタグを作ったり、独自のサービスや特徴をSNS投稿したくなるようなデザインにしたりなどです。ユーザーが他者へ伝えたくなる内容を考えることがポイントになります。真摯なこだわりや丁寧なサービスが意図せず多くの口コミを生み出すこともあります。ただ第三者に発信してもらうため、コントロールできない部分も大きくあるので注意が必要です。

見込み客に対しての長期的で幅の広い情報発信ができる

「単純接触効果」と呼ばれていますが、何度も繰り返し対象を見ているうちにそのものに好感を持てるようになってくるという働きがあります。目にする機会が増えることで好感度が上がったり、理解も深まる可能性があります。

問い合わせを増やす

これまで何か知りたいものがあった際には検索エンジンを使用していましたが、最近はSNS検索が多くなっています。SNS投稿内で気になるワードを調べて行動することが増えています。例えば近隣のカフェを調べる際もインスタグラムの検索などで店構えやメニュー、評判などを調べてから訪れるというようなことです。企業の場合、実際に足を運んだり問い合わせをする前の段階でホームページやブログに誘導することが重要です。もしSNSを活用するときに自社サイトをまだ持っていない場合はSNSでの受け皿として企業紹介だけでも自社サイトを用意する必要があると思われます。

動画投稿

5Gの普及などにより動画を活用した投稿も増えています。写真に比べてインパクトのある動画は訴求力が高いです。数十秒の動画などはSNSと相性も良く、多くのユーザーに商品やサービスに注目してもらいやすいです。YouTubeやSNSの動画投稿など今後も期待できそうです。

ブランディング

投稿の一貫性や、ジャンルを絞ること、キャラを一定に保つことで企業やサービスのイメージや世界観を伝えることができます。そこに共感が生まれれば多くのシェアを見込むことができます。こういったアピールが企業のブランディングにつながります。

主なSNSの種類

FACEBOOK

30代~50代の社会人ユーザーが多く、現実社会への影響が強い。
職業・年齢・性別・学歴・職歴などのプロフィールが充実しており、実名登録が義務化されていますので人柄が伝わりやすい傾向にあります。
フォロワー同士が実際に知り合い同士であることが多いため「いいね!」やシェアをする場合は、仕事がらみの内容であることが多いです。そのため不特定多数相手ではなくなりますが、より精度の高いターゲティングが可能とも言えます。ただしユーザー数は年々減少傾向にあります。

TWITTER

20代・30代中心で年齢層は比較的低いですが、年代が上がるほど男性の比率が上昇する傾向があります。
Facebookと異なり、実世界でつながりのないユーザー同士が多く、投稿の拡散力が高いです。フォロワーのフォロワーなど不特定多数へ情報が広がりやすいのが特徴です。
また、Twitterは140文字という文字数制限があるがゆえに、連投も気にならず実況中継のような発信方法もできます。
リアルタイム性が高いため、タイミングの良い投稿をすると注目を集めやすいです。

INSTAGRAM

20~40代が中心、30代以下は女性比率が高かったが、近年では40~50代の利用者も増加率も高くなっています。
写真がメインの流行に敏感な20~30代のユーザーが多いのが特徴です。「物欲刺激系SNS」と言われるように、企業からの依頼をもとに商品紹介やプロモーションを請け負って報酬を得る”インスタグラマー”と呼ばれる人たちも登場している状況です。「インスタ映え」といわれているおしゃれな写真が話題になることがあります。
また「ストーリーズ」という機能があり、今の状況を伝える機能になっています。「インスタライブ機能」はライブ配信が可能です。近年追加された「リール」機能は、60秒以内の短い動画をアップする機能となります。
同じ投稿だけでなく各種の投稿方法がありますのでときどき使い分けることでアクセスを増やすことが可能です。

YOUTUBE

幅広い年齢層が視聴、男女比にほぼ差がありません。
幅広いユーザーの動画が公開されており、ご存知のようにYouTuber(ユーチューバー)が職業として人気があります。YouTuber(ユーチューバー)の影響力は大きく、紹介した商品やお店が完売や長蛇の列になることも多々あります。
動画作成はスマホでもできるので、お店のPR動画にも活用できます。これから動画の需要は更に伸びると言われているので最初は簡単な短いものから始めて、徐々にyoutubeに移行するのもよいかもしれません。

LINE

LINEはSNSというよりコミュニケーションツールです。
プラットフォームはとても大きいですが、不特定多数に情報を一挙配信できるものではないという点は注意が必要です。
実際の使い方としては、LINEのメッセージ機能を使って予約のやりとりをしたり、1対1のやりとりやカスタマーサポート的な活用になります。企業の公式アカウントを友だち追加してもらえれば、発信した情報を受け取ってもらうことができます。

運用方法

運用サイクル

必ずスケジュールを決めて週に1回とか月に何回と決めましょう。毎回毎回投稿するものが思いつかない場合にはある程度コンテンツをストックし、投稿準備をしておくほうがやりやすいでしょう。急遽発信が必要な情報などはTwitterやInstagramのストーリーズといったリアルタイム性の高い場に投稿するという方法もあります。mのストーリーズといったリアルタイム性の高い場に投稿するという方法があります。

  1. 投稿する内容を決める
  2. 画像などを制作(撮影・画像編集など)
  3. 文言を考える
  4. 投稿
  5. コメント等に返信
  6. 「いいね」数やリーチ数を分析
  7. 改善

基本的な使い方

プロフィール設定

  • プロフィール名とアイコン写真にはこだわりましょう
  • 商品やサービスへの導線として意識しよう
  • 会社は経営理念、個人はキャラ設定について考えましょう
親近感・共感を持ってもらえる
  • 個人事業主の場合、本名で運営すると信頼性が高まります
  • 経験・経歴は、個性をアピールして他者と差別化できる要素です
  • 現在活動している場所
  • 趣味や好きなこと
  • イメージしやすい具体的な事業コンセプト
  • 利用することでお客様が得られるメリット
  • ショップへのリンク
投稿

「ユーザーの知りたいこと」と「企業の伝えたいこと」のズレを意識してメッセージを届けるようにします

  • ユーザーの欲求、感覚に訴えかける(これがあったら便利、その商品があったら生活がこう変わるなど)
  • シンプルでささいな自社ネタを発信し、親近感を得る(仕事のおもしろエピソードなど)
  • 知っておくとお得な豆知識やプチ情報で訴求する(今だけのキャンペーン、何かの判別方法など)

投稿に対するコメントでのやりとりは、消費者の質問を解決していくことで信頼されたり安心されたりすので、長期的なファンになってもらいやすいです。

会話を生むコンテンツ作りを意識しましょう

  • 季節イベントなどの盛り上がるキーワードや流行など(政治的、主張的なことは避ける)
  • ときどきふざけて人間味を出してみる(不安になるほどの失敗談は避ける)
  • 宣伝・リツイート・引用リツイート・ニュースの共有ばかりではフォローされません

ハッシュタグを効果的に利用しましょう

ハッシュタグとは、#マークを使って投稿のキャプションやコメントに追加できるタグのことです(#不動産 #駅近物件など)。このハッシュタグ機能を使って写真を検索することで、ユーザーが興味のある情報にすぐにアクセスできます。実際に「#名古屋」など地名や「#不動産」「#駅近物件」などジャンルやシーンをハッシュタグとして使えば、それらを求めているユーザーの目に留まる可能性が高まります。
このようにハッシュタグ機能は、ターゲットに合わせた情報発信ができるのです。

決まった時間に投稿する

決まった時間に投稿することで、投稿を見てくれるフォロワーの習慣として定着しやすくなります。
インサイトなどを見て閲覧数の多い時間帯や曜日などがわかります。

【Facebook記事投稿のポイント】

  1. 投稿の中にリンク先のURLなどを入れて、リンク先にあるHPやランディングページを訪問してもらい、集客につなげることを考えて投稿する
  2. その場合、投稿内に内容を全て書いてしまうと、HPやランディングページに訪問する必要がなくなってしまうので、HPやブログの書き出しや要点となる文章や画像のみ投稿する
  3. 役に立つ知見や最新情報など「読んで良かった!」や「役に立った!」と思わせる記事を投稿することでファンを増やす

【Twitter記事投稿のポイント】

  1. 若い世代のユーザーが多いので若者向きと思われるネタを意識して投稿すると拡散されやすい
  2. 属性別のアカウントでフォロワーを増やす 例:不動産豆知識系Twitter、住まいのHow to系Twitterなど
  3. アカウントに「キャラクター性」を持たせることができる 例:ホームズくん、キョロちゃんなど

【Instagram記事投稿のポイント】

  1. スマホで撮影した写真をインスタグラム内のフィルターで加工し、コメント付きでアップする
  2. 投稿自体はフォロワーしか最初見られません、ハッシュタグを複数付けて検索されやすいように投稿する
  3. 企業の投稿でよくあるのは「新商品」や実際の「利用場面」などが多いです
炎上を避ける

炎上とは企業の発言・不祥事などがきっかけとなり、非難や批判が殺到することを言います。一度火がついてしまうとコントロールが利かなくなります。
できる限り炎上を起こさないようにするには下記に気をつけましょう。

◆時勢に敏感になる
そのとき起きている世の中の流れに注意します。逆張りが受けることもありますが過去の炎上事例などをを知って、あらゆる角度で捉えられたときの可能性を想像しましょう。

◆触れない方がよい話題を考慮する
政治、宗教、経済格差・地域格差などのセンシティブな話題、性差別やセクシャリティ、スポーツ、スキャンダルなど人によって思想や立場が異なると考えられる話題は、議論を巻き起こす原因となるため、避けたほうが無難です。
また最近だとフェイクニュースやデマなど、情報ソースに信頼性があるかを確認し、疑わしい情報には触れないようにしましょう。

◆ダブルチェック以上の体制づくり
投稿内容が適切かどうかを複数人で見ることで、異なる視点から問題が無いかを確認することができます。もし複数のチェックができない場合は投稿をアップする前に一度時間をおいて見直します。問題がないかもしれないけれど、ちょっと怪しいかも、と思ったらやめておくほうが懸命の場合が多いです。

分析

SNSアカウントの分析を行うことで、投稿に対する反応を知ることができます。
どの投稿にどれほどの反応があったのか、何が効果的だったのかを考察することで、効率的にSNSを運用できるようになります。
それぞれSNSにはインサイト機能をあるので、どのような人に、どのようなタイミングで、どのような投稿を行ったらよいかを探ることができます。

Facebookアカウントの分析方法

Facebookインサイト

  • フォロワーの推移・・・いいね!数の推移
  • リーチ数・・・ユーザーに投稿が配信された総数の推移
  • エンゲージメント数、時間帯、属性などもわかる
  • 独自のアルゴリズムがある「親密度」「重み」「経過時間」
Twitterアカウントの分析方法

Twitterアナリティクス

  • インプレッション・・・タイムラインに表示された回数(読んだかどうかはわからない)
  • エンゲージメント数・・・投稿のクリック、いいね、フォロー、返信、リツイートの5種類のアクション
  • いいね数・・・ユーザーがツイートにいいね!をした回数
Instagramアカウントの分析方法

Instagramインサイト

  • インプレッション・・・投稿が表示された合計回数
  • リーチ・・・投稿を見たアカウント数
  • エンゲージメント・・・「いいね!」やコメントなどの反応を示した回数
  • プロフィールビュー・・・プロフィールを閲覧された回数

それぞれのSNSには、投稿を閲覧したフォロワーの性別、年齢、位置情報、アクセスした時間帯などがわかるので投稿のタイミングやターゲットの絞り込みをすることができます。

SNSに必要なこと

継続性

なによりも「続けること」がまず重要です。すぐに反応があることもありますが、それは稀でありやはりコンスタントに長く続けることでじわじわ効果があがることのほうが圧倒的に多いようです。ほとんどの方が「ネタ切れ」「めんどくさい」「反応なし」と言って放置されていますので逆にやり続けられる方は強いです。最初からあまり力を入れずに軽い内容の投稿で自身に習慣づけるところから始まり、反応を確認しながら楽しむ感覚が必要です。
反応の出方が少しずつわかるようになれば業務の一環として相応の時間と手間をかけていくことになります。

昨今では、情報の移り変わりが激しく、その時々によってどんな投稿に反応が集まるのかが常に著しく変化しますので長期的なビジョンを持った上で「続けること」が現実の業務にも反映されることとなります。

どれくらい効果があった投稿だったのか正しく把握する

反応の良かった投稿や悪かった投稿の差には必ずユーザーの反応に変動があります。
そのユーザーの反応の変動を見逃さず、「この投稿はなぜ反応が良かったのか」「この投稿はなぜ反応が悪かったのか」ということを常に考察する姿勢を持つことで、効率的な運用ができるようになります。

事例

シャープ

  • 企業の公式アカウントとは思えないほど親しみやすい投稿内容
  • シャープの製品に関する一般ユーザーの投稿をリツイート・返信するなど、親しみやすい距離感で運用している
  • 投稿数が多い

ローソン

  • ユーザーに対して有益な情報を数多く発信することで大人気。
  • 自社製品の割引やプレゼントキャンペーンなどのお得情報を定期的に更新

ダイソー

  • 画像内に文字入りの投稿を多用することで、一目で情報を読み取ることができる

クラシル

  • 15秒の動画尺で、最大限にわかりやすく工夫されたレシピ動画

まとめ

SNSはプラットフォームごとに使用してるユーザーも、特徴も異なります。
各SNSの特徴を理解して自社のターゲット層の利用者が多いSNSプラットフォームを選択することが重要です。
ただし先程にも言ったようにネット状況の移り変わりは非常に激しいので思いがけないところから思いがけない反応があることもあります。若者向けと言われたインスタグラムも現在では50代以上のユーザーがどんどん増えていますし、Facebookは廃れる傾向にあります。この後も新しいプラットフォームが出てくることもありますのであまり身構えずに時流に乗っていければよいと思います。

SNSアカウントを運用するのであれば
  1. どのSNSプラットフォームを使って
    〜それぞれのSNSの特徴を知る〜
  2. 消費者とどのようなコミュニケーションを行い
    〜投稿の内容、投稿のタイミング、ターゲットを決める〜
  3. どのような世界観を見せてブランディングするか
    〜自社の特徴・サービス、自社製品を使った場合のユーザーにもたらす変化〜3.どのような世界観を見せてブランディングするか

を考慮することが重要です。

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