2012.8/21~25 石垣島

いつしか、12回目となった沖縄旅行。息子もすっかり大きくなって来年はついに受験生ゆえ、これが最後になるかな~なんて言ってたら、なんとなんと、台風が接近中。旅程全部に影響がありそうとわかり、盛り上がれないまま出発。名古屋はこんなに暑くて晴れているというのに。

1日目:8月21日(火)

今年はいつものJALをやめてANAに、出発も遅めで14時すぎにセントレア発、17時すぎに那覇で乗り継ぎ、18時半ごろ石垣空港着。台風の進路予想図が張り出されてまして、ため息・・・。外国から来た方に「これは何?」と聞かれ、ひとしきり説明すると、彼らは「はは、ラッキーだな」と自虐的な笑いを残して去って行きました。

バスでターミナル→徒歩でホテルへ。730交差点の角、ホテルグランビュー石垣(旧チサンホテル)です。改装されたばかりなのか、お部屋きれいだし、モダン。広さもあって気に入りました。

荷物を軽くアンパックして、早速、夕飯に出かける。飲食店が並ぶエリアに近いっていうのは便利だね。今日は飛行機に乗っていただけで、お腹もすかんわ~ってことで、「まーさん道」で。割とあっさり。

八重山そば


ソーキそば、奥はじーまみ豆腐です。100円アップの自家製麺はもちもちした食感。

そしてお決まりのココストアで買い物。他のコンビニはやはり見当たらず。

 

2日目:8月22日(水)

朝起きると、雲が厚い。街路樹の揺れ方を見てると、風も相当。コンシェルジュでも「海系のツアーはすべて中止」となっている。朝食後、すぐ近くの離島ターミナルを見に行ってみると、八重山の各島々に向かう便はほぼ全面的に欠航。離島をめぐる旅にしたくて、このホテルを選んだのに。あぁ…

さてどうする?妙案もなく、お部屋でぼんやりしてて、なんとなく「やえやまなび」(現地でもらえる無料のガイド本)を見ていたら、「川なら行けるんちゃう?」と。ダメもとで電話させてもらったら、OK出て、急にテンションあがります!濡れてもいい服に、さー着替え着替え。島の北部、吹通川へ!途中、とがった山、野底マーペーが見えました。

スタートしたころ、帰ってくるカヌーのグループに会いましたが、途中からまったく人がいなくなり、完全貸し切り状態。ゆったりと漕いでいきます。と言えてたのも最初だけ(笑)。だんだん川幅が狭くなり、枝も低くて頭を屈めて進む。干潮でカヌーを使えないところは、降りて引っ張って。


ぬかるみでは足がとられ、さっさと歩かないと膝くらいまでズブズブ沈んでしまいます。でも森の中は風もなく、シンと静か。とても気持ちが良い空間です。トントンミーがはねて、サガリバナも浮かんでいたり、大シジミや手長海老も発見。巨大な豆の茎にぶら下がったり、島バナナをいただいたり。

 

クライマックスは岩場を登って滝へ。

鉄分が多いのか、岩が真っ赤に染まっている場所もあって、滑りやすいので注意。ここはよそ見する余裕もなく、頑張って登りましたわ。到着した滝は、大きくはないけど豪快な水量で、歩いて火照った体を冷やしてくれました。

西表のコースにも負けず劣らずのジャングルツアーでした。時間見たら2時間弱で行って帰ってきた模様、本来は半日コースなんだけど、台風が近付いてるから、ひどくなる前に駆け足で巡ったんだろうね。ショップ(吹通川観光さん)に戻ったら、ドラゴンフルーツとシークワァーサーをいただきましたよ。うまうま。

ホテルに戻ったのが2時半すぎ、お昼ごはん食べ損ねだけど、まぁ夕飯を早めにすることにして、午後も遊ぼう!と。雨は降ってないものの、空は暗くて、やはりインドアしかないなーと、三線の体験をすることに。最初、昨年、パイン園の人に勧められてCDを買いに行った島風に電話したら、今日の予約はもういっぱいらしく、西垣竹三師範の教室にお願いしました。

ぶらぶらと歩いて行く途中、最南端のお寺、桃林寺がありました。仁王像。

お教室はご自宅の一室。机に三線が並んでいて、6人でのレッスンらしい。「早く来た人だけ特別」って果物シャカトウをいただきました。完熟。甘ーい。

タウンガイドでは「一時間で『花』が弾けるようになる」って触れこみでしたが、、、普段からギターを弾く夫や息子はともかくとして、私みたいな弦楽器初心者は???はい、難しかったですね。まず、三線の持ち方からして、うまくできない、思ったところを押さえられない、弦をはじきすぎちゃうし、あ~~。師範から注意されまくるワタクシ。夫は夫で、家でちょこっと三線を弾いてたりもするもんだから、なんちゃって奏法ができるのが災いする。「八重山古典民謡」とは、必ず楽譜通り、決まった形で弾かなきゃならない決まりなのだそうです。

と、説明が一通り済んだら、席を立つ先生。だんだんとおいしそうな匂いがしてきて…え?揚げたお魚がお皿に山盛り出てきた~~&オリオンビール登場~~。うちは飲まないんだけども、お昼も食べてなかったし、この魚(イワシ系)が美味しくてむしゃむしゃいただきました。カップルと、一人で来てた女の子の前には缶ビールがどんどん置かれ、酒盛りやん。先生もご機嫌で安里屋ユンタなど歌ってくれて。

二時間くらい経過したところで、「夕食の予約が」とカップル退散。便乗して私たちも失礼したんだけど、飲める人間だったら恐らくエンドレスゆんたく。三線だけじゃなくて、珍しい体験できちゃったわ。そうそう大人しくて美しいネコちゃんもいましたよ。

さて、ホテル方面に戻りつつ歩き、ユウグレナモールへ。という店。
 

 


息子はトンカツ定食、夫は味噌汁定食、私はアーサ汁とジューシーの定食。あと、ミミガーとラフティー。そうそう、味噌汁は不思議な味でございましたわよ。具だくさんで豚汁的なイメージなんだけど、甘いの!レタス入ってるし。

3日目:8月23日(金)

ホテルの朝食バイキング、サラダ以外にチャンプル・煮物など野菜が多くて、女性には嬉しい品揃えです。パインの時期が終わってたのは残念ですが。

それはともかく、この日も雲は分厚い。けど、雨は降っても小雨。台風はのろのろ進行でなかなか近づいて来ないのでした。各島への船も動き始め、さぁどうする。とはいえ、予定してた波照間に行くほどの晴天ではないし、1時間以上船に乗るには、波も高そう。

結局、レンタカーを借りて、自力でビーチエントリーしようと。昨日通った野底のほうに、静かな浜があったので、そこを目指して。昨日カヌーで行った川にもちょっと寄ってみたら、お客さんいっぱい。みんな考えることは同じだな。

海は…曇天でまったく青くないのが残念。そして寒い。それでも寄せては返す波の音を聴いていると、素敵な気持ちになっていく。海中はというと、夫いわく、サンゴがないので熱帯魚は少ないが、深いところにはハマフエフキがいるようです。砂浜にはヤドカリがどっさりいます。穴を掘ってヤドカリを集めて遊びました。息子はヤドカリを殻から出して、また入るのを観察とか。お尻からするっと素早く入るものですねぇ。

次に米原ビーチに行ってみようと向かう道すがら、森のキッチンgreenというお店でランチ。名物?焼きカレーを。これはチーズをかけて焼いてある、いわゆるドリアっぽい一品。壁も床もテーブルや椅子もすべて木、落ち着けるお店。

米原ビーチは家族連れなどで賑わってました。本来遊泳危険区域なんだけども、ハブクラゲがいないと聞いてるし。お天気が良ければもっと人がいるのかな。ビーチエントリーでも魚はたくさん見られました。光が乏しいので、透明度が低くなってるのが残念だけど、フグもいたし、クマノミの赤ちゃんも発見(下の写真の黒いの)。

 

ときどき降る雨が冷たくなってきて、15時頃にはもう帰ろうか、と。いつもなら朝から晩まで一日中海にいるだけどな。ホテル地下の大浴場で温まる~~。なぜか湯の花が登別。石垣まで来て北海道の不思議。

レンタカー返却の19時までに、真栄里にある、最南端の回転ずし:鮨人すしんちゅで夕飯を。青い皮のついたイラブチャーなど、八重山ならではのにぎり堪能。イラブチャー、ミーバイはあっさりした白身、シャコ貝は海を食べているような味でした。オオタニワタリの天ぷらはちょっと、、衣と油と出汁の味しかしなかったなぁ。黒糖わらび餅で締め。食べすぎじゃー。

 


順にギーラ(シャコ貝)、ミーバイ、島野菜(オオタニワタリ、ゴーヤ、紫イモなど)の天ぷら、タカセ貝、アカマチ

レンタカーを返してからは、市民会館のほうへ散歩。昨年泊まったルートインが懐かしい。モールでお土産屋さんを覗いたりして帰館。そして台風情報チェック。

今回、実は旅立つ前にダイビングショップに電話を入れてたんです。いつもなら、ツアーは現地に着いてからその日の気分で頼むんですが、同級生の弟が石垣島でショップしてると昨年から聞いていて、「今年はもしかしたらお願いするかも~」なんて言ってたら台風接近。出発前日の状況では、海は無理かも…だったんですが。

新しい情報によると、明日は晴れそう!そこで、もう一度電話してみたところ、「明日は海行くよ」と。おおー!家族みんなで歓声上げましたわよ。といっても、波が高いかも、なので、一日コースは勧められないから半日コース、行くポイントも明日の様子次第ってことでした。

4日目:8月24日(金)

楽しみなシュノーケルツアーは午後の部になったので、午前中がヒマ。とりあえず、息子の友達用お土産を買うか~とユウグレナモールへ。モールといえば、求人等の張り紙も興味深いのよね。「ライブ居酒屋でギター、ドラム等できる人募集、プロと演奏できる」とか、農家のお手伝い募集、歌手の自己宣伝ポスターとか。手相占いのおじさんも座っていたり。ここなら何とかして暮らしていけるか?と思わせる。

まだまだ時間があるので、A&Wで休憩。パフェなど。安くてビッグサイズ。アメリカン。それでも時間もあるので、レンタサイクルで真栄里方面に行ってみるかーと。しかし、時間は12時前。猛烈に暑い。台風の影響で風は強いんだけども、熱風だし。昨日まで涼しく感じたのは曇ってたからで、晴れたときの八重山の日差し、それはもう凶器だね。一気に日焼けしたー。こんな時間に自転車こぐなんて、どうかしてるわ。

13:30にお迎え来てもらって、すぐ近くの漁港?から出発。結局どこ行くの?わからないままに出航し、海キレイ~って言ってる間にポイント着。竹富沖ですな。ガイドに載っていた幻の島やマンタシュノーケルはまたいつか、だなー。残念。リベンジしなさいってことか?

海の中は、ちっちゃな魚の群れが横切っていくのが印象的でしたね。あとはホンソメワケベラがお掃除してたのと、ヤガラが注目株。あんまり珍しいのや大きいのはいなかった。魚の豊富さなら慶良間かな。台風の影響で流れがきつく、ぼんやりしてるとどんどん流されちゃうので、けっこう頑張って泳いだ感じ。

夫と息子はシュノーケルに飽きて、潜りに一生懸命。途中からはウエット脱いで、底を目指してました。あとはお決まりの、船からジャンプ!頭から飛び込めたらステキ☆なんだけどねー、足からドボンになりがち。


今回お世話になったのは、ビーチライフ石垣島、市川氏。学生時代からダイビングのライセンスをとって、移住して15年だそうですわ。同郷とは思えない褐色はネイティブのよう。「何回も沖縄来てるのに何故ダイビングしないの?」と聞かれた息子「やってみたいけど…」。渋ってた夫もついに、息子が高校生になったらまた来よう、と言って。先のことはわからないけど、夢があれば☆

船酔い防止にお昼抜きだったので、お腹ぺこぺこ。そして最後の夜、やはり石垣牛ハンバーグが食べたい!昨年もお邪魔した、ユウグレナモール内の「石垣島キッズ」へ。ガイド本にも載ってないし、ちっちゃいお店なんだけど、ハンバーグにはうるさい夫も「美味い!」というお味。息子も私も大好き。ぱくぱく~ごちそうさまでした。

 

5日目:8月25日(土)

快晴の朝。14号と15号、2つの台風に挟まれるという前代未聞の事態でも、運よく遊べてるんですが、北上していった15号が明日には本島を直撃しそうだという。それで旅行を止めて人もいるのかな。今朝のバイキング会場は驚くほど人が少なかった。帰りの飛行機が飛ぶのか心配。石垣の青空を見てると想像もつかないけど。

最終日、天気は最高だし、海にも入り足りないし、夫や息子は海に行きたそうだったけども、チェックアウト後にシャワーできそうな場所がなくて。エステ系スパは高いし、ホテルの延長も1万円ほどかかる。夫はシャワーなしでもいいって言うけど、私は塩まみれで家まで8時間なんて嫌なので、、、海は止めてもらいました。

で、せっかく近いのに離島ターミナルを使ってないから、最寄りの竹富に渡ることに。ずっと前に一度、観光したのを息子は覚えてないというので、竹富観光のフルコースを試みる。上陸後、港で待つ営業バスに乗って街中へ→水牛車観光30分→レンタサイクルを借りて島内散策。この一連の流れ、新田観光さん、離島とは思えないシステマチックなさばきです。ちなみにそれぞれ一人、乗船券往復1280円、水牛観光1200円、自転車300円(1時間)。石垣からツアーで申し込むと、何故かこの合計額より高くなるのでご注意を。

水牛車の案内おじさま、安里屋ユンタの由来の説明とともにお歌も。先日、三線教室で師範のを聴いてるので、普通の人が弾く三線が妙に新鮮。

レンタサイクルは石垣の3倍のお値段ですが、もともと小さい島なのに、水牛車でも周ってしまえば、そうそう行く所もないわけで、一時間で十分だね。コンドイビーチはキレイなの間違いないけども、人がいっぱいいたのが見えたので、カイジ浜(星砂の浜)へ。またもや炎天下に自転車。昨年の黒島自転車ツアーに続き、今年も自転車がいちばん焼けてるんじゃないか??

今回の旅行では、ここで眺めた海がいちばん沖縄らしい海だったかな。木陰からのぞく海色が本当に美しく、もう少し涼しい時間帯なら、いつまでも居たいほど。

その後、バスを降りた位置に戻って自転車返却。歩きで、すぐそばの「竹の子」にて八重山そばと焼きそば。

 

なごみの塔も登りましたよ~。

竹富島の全貌が見えちゃう。石造りの階段は、かなりの急こう配&滑るので、けっこうスリリングです。あまりに暑くて、近くのお店でアイスキャンディー(黒糖、マンゴー、石垣の塩味)食べました。

14時過ぎ石垣島へ戻る。夫も息子も暑い中歩きたくないのか、他に行きたいところはないというので、飛行機の時間には早すぎるけれども空港へ。バスターミナルからはANAホテル経由のバスがありました。今まで日航八重山経由のしか乗ったことなかったので珍しい。

空港では、15時台の那覇行きが遅れていたり、「台風により、状況によっては石垣空港に引き返すこともございます」なんてアナウンスがあって心配になったけど、16:10に予定通り出発。17:10那覇着。那覇空港では明日26日の全便が欠航、かつ「外出禁止」の張り紙まであってびっくり。過去最強の台風と異例の記者会見まであったとか。一日ずれてたら完全に足止めになってただろうな。良かった。お弁当が売り切れてるのも台風の影響なのかな。

最初揺れまくっていたけれども無事に20時過ぎ、セントレア着。名鉄と金山からのバスの乗り継ぎも良くて、22時に帰宅。親から心配して電話があったりしたので、本土でもニュースになるほどだったのね。行く前は「台風なんてツイてない~」と思ってたけど、台風2つに挟まれながら、海でも遊べて、予定通りの日程で帰れたなんて奇跡。今思えば、なんてツイてたんだろう。やっぱり、また来たーい!

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