2011.4.3~4 和歌山(白浜~高野山)

私の親兄弟との家族旅行。二回目。
昨年は、四国香川への「うどん」ツアーでした。今年はなんとなく和歌山になり、私の個人的希望により高野山も日程に入れてもらった。特に理由はないが、二年連続で弘法大師さまをお参りする形になってる。

今年もレンタカーで7人全員同乗スタイル。昨年のエスティマは少々窮屈感があったけども、今年はヴェルファイアを用意してもらったので、車内広い!ラクラク!

4月3日

7時半すぎ、名古屋の自宅発。9時前、津市の実家着。伊勢道~西名阪~阪和道で白浜に向かう。途中、大阪でトンネル内の玉突き事故があり、渋滞。

白浜には13時ごろ到着した。とれとれ市場の併設レストラン「とれとれ亭」でランチバイキング。エビのお刺身がおししかった。

そこからアドベンチャーワールドへ。15分ほどで着く。さて、天気予報は午後から「晴れ」だったけど、重たい灰色の雲は分厚く、雨も本降りになってきた。思い出はいつの日も雨です。しかも、すでに2時前で、閉園の5時までにどれだけ回れるだろうか微妙な時間帯。

まずちょうど2時からのマリンライブを見ることに。
ここのショーはダイナミックです!イルカと小型鯨、ぜんぶで8頭くらい。数が多いのも圧巻。お決まりのジャンプや輪くぐりだけでなく、トレーナーのお兄さんお姉さんを鼻先に乗せて、ガンガン泳ぎます。イルカたちが素晴らしいのはもちろん、二頭のイルカに右足と左足を乗せて立ってる人間もスゴ技ではないかしら。

ショーの後の撮影会では、水槽のふち近くにイルカが寄ってきてくれて、すごく間近で見ることができた。そういえば、昔はシャチのショーもあった気がするが、今はもういないのかな。

終了後は、そこにいた人たちがドバーっと隣のパンダランドへ移動。行列に並んでパンダ見学。赤ちゃんパンダも、けっこう成長してたものの、成獣サイズにはまだまだで、ちっちゃなモコモコがコロコロ動いてる様は、ほんとにラブリー。ごろ寝してるお母さんパンダと遊びたいのか、起こそうと乗っかっていく様子など、人間みたいです。なんといっても、あの不可思議な白黒柄だしね。

夫はパンダの帽子を欲しがってました。ベビーカーに乗った赤ちゃんがかぶっていた、頭全体を覆うパンダ帽。黒服なんか着ていたら、まさにパンダになれそうなの。が、これが売ってない。耳の上までのタイプならどこでも売ってるのですが。ひょっとすると、もう作ってない商品なのだろうか・・・

パンダランドを出ると、そこはサファリツアー出発所。時間が遅かったので、バスやジープで行くスペシャルなツアーは、受付が終わってて。
数年前に来た時は、バックヤードツアーも体験できたので残念至極ですが、何んとも仕方ないので、無料のケニア号で観覧。ぎゅんぎゅんに満員の車内から首を伸ばして見る感じでした。

降車してから、ウオーキングサファリ(草食動物ゾーンを歩いて見学)に行くつもりだったんだけども、これまた15:30に受付終了。ほんの2分ほど過ぎていて、これも断念です。これから行く方、ぜひ早い時間に入園してください・・・

そのあと、海獣館に。ラッコのお食事タイムやペンギン、ホッキョクグマなど見学。動きっぱなし食べっぱなしのユーモラスなラッコ、丸々太った弾丸みたいなアザラシ、ペンギン。なかなかにキュートな動きです。

そうこうしていたら、すっかり閉館が迫ってました。出口に向かうところで、パンダ帽子をかぶって記念撮影!ここ、本当は有料写真(¥1000)の撮影なんだけど、なぜか自前のカメラでも一枚だけ撮ってくれて、有料の写真も必ずしも買わなくていいという。。。で、ここにはあったのですよ。頭全体をくるむパンダ帽が!もちろん、かぶったわけで。

そこから、旅館へ。湯崎館 というところに泊まった。こぢんまりした宿だけに、全室オーシャンビュー、露天風呂もありという理由で決定。昨年はハイクラスの旅館に泊まったので、お部屋も調度品も何もかも見劣りはするけれども、寝るだけだから、私は特に気にしないけど・・・みんなはどう思ったのだろうか。

食事はモリモリに量がありました。

高級食材や珍味を使ってるわけではないけど、しっかり食べたい人にはいいかもしれません。ほんとは名物のクエが食べたかったのですが・・・あれは冬の味覚らしく。残念。

お風呂は、露天風呂が良かったです。
昼間、雨が降って寒かったのも、温泉ですっかり温まりました。数日前までぽかぽか陽気だったので、うっかり薄着で来ちゃったのもあり、冷え冷えと感じてたんです。お風呂がありがたいこと。

湯崎館

付出し うどキャラ煮 鯛の白子豆腐 いくら入り
前菜 梅鶏テリーヌ ホタルイカ木の芽味噌掛 飯蛸旨煮 鯛絹田巻
造り 車海老 鮪 天鯛 甘いか
吸物 桜鯛潮汁
焚合せ 新竹の子もろ煮 鯛の子 他
焼物 和牛ロース陶板焼き 付け合せ野菜
鍋物 生湯葉真蒸鍋(ホタテとエビ) 巻白菜 豆腐 他
酢物 桜鯛と穴子の押し寿司
蒸し物 茶碗蒸し
果物 苺 パイナップル
香の物 三種盛り

4月4日(月)

起きたら、晴れてました。せっかくのオーシャンビュールームも、昨日は灰色の雲に覆われた、暗い海だったけど、今朝の青さは!風があり、波も少々高そうではあるものの、海の青さはそれだけで心和む。

ささっと朝風呂に入って、8時に朝食。うちなら晩御飯レベルの量。正直、朝からこんなにいらんなぁと思うんですが、出されると残すのは心苦しく、お腹が苦しい~~。

二日目は、夫と私の希望で高野山を目指すことに。他のみんなは興味なさそうで気が引けるけども・・・。阪和道から北上して、東に入るのがいいのか、それとも山の中を北上する龍神スカイラインルートがいいのか・・・宿の人に聞いたら、やはり山越えが早いようです。
その道に入ってしまうと、何もなさそうなので、チェックアウト後はまず、とれとれ市場でお土産を物色。

和歌山名物といえば、何と言っても「南高梅」でしょう。はちみつ梅がメジャーだけども、試食をしてみておいしかったのは「こんぶ梅」。昆布だしのおかげか、酸っぱさは抑えられていて塩分も少なめ。ご飯のお供にはもってこいのフレーバーで、自分ち用にはこれを。

あとはお魚売り場を回ってみましたが、意外と地元の品はないものです。北海道産その他日本中から。沖縄のモズクや海ぶどうまであるんだもん。うちも意味なく、沖縄黒糖を購入(多良間産)。

さて、山越えです。高野山の奥の院付近までつながるルート。かなり険しい上り+カーブの連続、耳が痛くなってきます。揺れまくってるので、車に弱い人にはお勧めできない道だな。でも、風景は素晴らしい。山間には川が流れ、トンビが舞い、時折、桜も。山の合間にときどきある集落は、古き日本を思わせるもので、表には山仕事や農業の道具類が並べられていたり、日向ぼっこをしているお年寄りがいたり。

途中には、美人の湯:龍神温泉と、護摩壇山という和歌山県の最高峰を通る。山肌にはところどころ雪が残っていて、場所によってはたっぷりと積もっていて、車外に出ると空気の冷たさが肌に刺さるよう。紅葉の時期はきっと素晴らしいでしょう。

そんな山越えで2時間余り、中の橋に到着。まずは奥の院を目指します。昨日とはうって変わって素晴らしい晴天に恵まれ、歩くのが気持ち良いこと!

平地よりは10度ほど低いと聞いてましたが、日差しのおかげか、凍えるほどでもなく、ピンと空気が張り詰めているように感じられるくらいが、背筋も伸びるようで、参拝にはちょうど良い。

奥の院まで、さまざまな企業や、古の武将たちのお墓が並んでいます。苔むしたお墓、燈篭が倒れているものも含め、数え切れないお墓が並ぶ参道、そのすべてに物語があり、時の重みがある・・・。そんな人間の様を見降ろすように立ち並ぶ杉の大木たちは、樹齢何百年だろうか?空が見えないくらいに枝と葉が重なり、ま昼でも薄暗い道。こうして歩くだけで、命が紡がれてきた神秘について自然と思がめぐるのです。

さて、奥の院。空気が違うと思いました。特別、信心があるほうではないけれど、自然と敬虔な気持ちになれる。手を合わせる。祈る。

三月の震災により、つらく苦しい日々を送る人がいる中、こうして旅などしていることに後ろめたさはもちろんあって、でも外でお金を使う人がまったくいなくなるのもいけないだろうと思ってみたり、葛藤しながらの出発でした。ここであらためて、平和を祈願するばかり。

折り返し、一の橋を渡り、金剛峯寺方面へ歩く。壇上伽藍、場所そのものが素晴らしい。もう言葉がむなしくなるほどに。特別な地、聖地。金堂、そして大塔、胎蔵大日如来をはじめ、仏像の圧倒的な存在感。仏画にも見とれました。この辺一帯すべてが見どころです。とにかく行ってご覧ください・・・

もしもう一回高野山に行ける機会があれば、宿坊に泊まりたいなぁ。



火事の消火用に雨水をためていた桶が屋根に。現代ではもう、溜めてないそうです。

高野山
宿坊など

 

高野山周辺の宿  白浜温泉の宿
 白浜温泉の宿