2010.4/4~5 四国・香川 讃岐うどん巡礼

今回は、私の両親、弟夫婦といっしょの旅行です。レンタカーを借りてもらって、7人の旅。津市から出発です。私にとっては、人生初の四国。

4/4(日)

朝7時半、名古屋の自宅発。津市でみんなと合流。9時少し前に出発。さっき通ったばかりの東名阪を亀山まで逆流し、新名神~名神へ。新名神は初めて通りました。割と空いてる感じ。名神の道中では、万博公園を縁どる桜が見事に満開。中国道から瀬戸大橋を渡ります。お天気に恵まれ、海がきれい!

約4時間後、1時過ぎに、香川に到着。まずは、お昼ごはんにうどん! 弟夫婦が用意してくれた「るるぶ」を見て、製麺所へ。前を走る車も、「わ」ナンバーのレンタカー。同じように本を見てるのが見えます。

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そして、金刀比羅宮に向かいます。昔でいう金毘羅大権現ですね。庶民の旅行が禁止されていた江戸時代、お伊勢参りと金毘羅参りは、一生に一度の一大イベントだったと言われます。

参道に近い旅館琴平花壇 を予約したので、先に車を置かせてもらっての参拝。脇に川が流れ、水音や古い橋が趣ある温泉地。

 

さっきは素うどんだけで、ちょっと物足りなかった私たち、参道の入り口で二杯めのうどん、今度は「しょうゆうどん」を。これは、讃岐流の食べ方なのかな。ゆでたうどんに汁をかけず、だし醤油をたらして食べます。さすが観光地です、普通の店なら100円台~200円程度のうどんが、500円也。

 

さて、お腹も程よくなりまして、いよいよ、噂に聞く長い階段を上っていきます。昇り口のあたりは、お土産屋さんが並び、昭和の香りを楽しむ余裕もあったのですが、なんせ急こう配の段々が、これでもか~っと続き、だんだん息が切れてきます。ふ~~、ご本宮まで785段、なかなかの道のりです。

でも、いい季節に来ることができました。満開の桜がお出迎えしてくれて、桜のトンネルに、テンションがあがります。

途中の旭社あたりからは、空気が変わってきます。清らかに澄んだ気配と木々の香り、鳥のさえずり。晴れた日曜日だけに、人が大勢いるんですが、それでも「しん」とした感じがするのです。

そして、ようやく着いた御本宮は、光り降り注ぐ素敵な場所でした。歴史あるお宮だけに、周りの木々も年輪を感じます。

開けた場所からは、見事な眺めも!「上ってきてよかった」という声が、あちこちから聞こえます。平野って、こういうことを言うんだね、ずいぶん遠くまで見渡せます。平べったい土地に、ぽこりと讃岐富士。春に霞んで。

ちなみに、階段は、下りのほうが、足にきました・・・ふくらはぎがパンパンです。

旅館にチェックイン、部屋は家族単位で別々で、夕飯まで、しばしフリータイム。私たち家族は、早々にお風呂へ行きました。露天風呂が最高!目の前が竹林で、緑を眺めながらのひととき。竹の隙間から街並みも見え、たまに走るコトデンがことことと。

夕飯は、私たちのグループだけの個室を用意してもらいました。小ぢんまりした宴会場を想像してください。お座敷に、4人と3人が向かいあう形でお膳が並び、浴衣姿だとほんと、江戸の旅にタイムスリップしたみたい。

お食事は、高知の鰹たたきや、讃岐コーチンのスープ、讃岐牛しゃぶしゃぶ、宇和島じゃこ天、鯛釜めしなどなど、四国の味を堪能です。

 

4/5(月)

朝から、またまた温泉へ。男女の湯が入れ替わってます。ここ琴平温泉の湯は、下呂とかのようにガッツリくるタイプじゃなく、匂いもなく、普通のお風呂みたいです。長めに入っていても疲れません。

朝食も、昨夜と同じ、個室で。朝からおかずも盛りだくさん・・・ご飯を残しちゃいました・・・

こちらの琴平花壇、棟がいくつもあって、その中にある中庭も、なかなかの写真スポットでした。ちょうど桜も咲いててね。

 

チェックアウト後は、近くの善通寺へ。弘法大師:空海のふるさと、とか。

四国と言えばお遍路さんですが、こちらのお寺には 「四国八十八ヶ所お砂踏み道場」という場所があります。ここには、八十八ヶ所各霊場の御本尊(ミニチュア)が祀られ、それぞれの正面に各寺院の境内のお砂。その砂を踏みながら礼拝していくことにより、四国八十八ヶ所霊場を巡拝するのと同じような功徳を積めるというもの。

そういうイージーな方法をとるのには、少々後ろめたい気持ちがありましたけれど、それでも88回手を合わせ、88回の真言を唱えるうち、だんだんと心が洗われていくような気持ちになりました。本当に、ひとつずつのお寺を回っていったら、どれだけ清々しいことでしょうね。また、この道場には、チベット密教の砂の曼荼羅がありました。写真は禁止で残念ですが、なんとも言えない美しさです。おすすめします。

境内は、かなり広くて、クスノキの巨木がいくつかありました。何人がかりなら抱えられるだろうかという太い幹、見上げてもてっぺんが見えないほどの高さ、そんな大きな木が、末端の枝葉の先々までみずみずしく茂らせている、その生命力に感嘆。

続いて、丸亀城へ。石垣が評判のお城で、またまた坂を登ることに・・・。今回の旅はアップダウンがきつい旅。

でもてっぺんまで登ってみると!途中の桜の園を見下ろせる形、ピンクの海です。あ~、ここにダイブしたいくらい。

 

続いてお昼、もちろん!うどん。俗世間の住人である私たちは、お遍路ならぬ、うどん巡礼です。

映画「UDON」から数年たっても、まだ冷めやらぬ、うどん熱。写真のところは映画にも出てきたお店で、行列です。駐車場も拡張された形跡ありで、別棟でお土産販売も。私はグルメじゃなくてよくわからないけど、同行のみんなは、4か所で食べた中で、ここがいちばんおいしかったと言ってました。麺がこりっと硬めです。アゲをのせるのが、ここのお店テイストみたい。

ふと駐車場のわきを見ると、緑みどり。もう稲が育ってる?早っ。と思ったら、いえいえ、麦畑でした。

もう一軒、はしご。さっきの店で、聞こえてきた老夫婦の会話は、「さぁ次、五軒目!」でしたが。。。そこまでは。今度は、ゆでたうどん+生卵+だし醤油で。味は卵かけご飯です。つるつるっと飲むみたいな。

 

このあと、香川を後にし、徳島へ。 帰りは別ルートで帰ろう。そして、うず潮をみるぞ~!てことで。

でもね、うず潮って、何時でも見られるわけじゃないんだってね。潮を見てもらったら、今日は10:30か16:20(その前後1時間半)が良いらしく、グッドタイミング。

3時過ぎに大鳴門橋のふもとに到着、あぁ海の匂い。そこで観潮船ワンダーナルトに乗船。見た目はなんだか、沖縄の離島に向かう船の装いですが、乗り込む人はほとんどバス旅行の壮年以上の方々というのが大きな違い。

いやぁ、これはおもしろい体験でした!ほんとに渦を巻くんだもん。海面がつるつるのゼリーの表面みたいと思ったら、ぼこぼこっと盛り上がってきて、泡がだんだん巻き巻きに。浮輪で、あの中に入ってみたい衝動に駆られる・・・溺れることは間違いないけどさ。

約30分の乗船、けっこうあっという間だけどね、後で聞いたら、 小学生の息子は「うず潮がいちばんおもしろかった」と言ってました。神社仏閣めぐりばっかりだったからねぇ・・・

帰りは月曜日で、高速の割引なしだけども、たいして混む個所もなく、良かった。土山SAで近江牛カレーを夕食に、20:30頃、津に到着。そっからまた名古屋へ。

お天気と季節に恵まれたおかげで、本当にいい旅でした。香川は、うどん天国だからか、全国チェーンの店が延々と並ぶ、他の地方都市とは違ってていいです。麦が揺れ、平面な土地に、ぽこぽこと低い山が少しだけあって、日本昔話の里みたい。なつかしく、あたたかく、なごむ場所。そんな感じ。

ことひら温泉と、その近くの宿