2009.3.19~20 伊賀の里モクモク手づくりファーム&赤目四十八滝

卒業式のため、下級生は自宅学習となる3/19、次の20日も祝日だし、近場に旅してみました。冬から、「温泉に行きたい」と言ってた夫&息子。下呂か、知多かと探してて、ふと見つけた赤目温泉というところ。名張です。隣の県、三重県といえど、名張と言えば関西系。名古屋人にとっては、あまりなじみもない感じですが、私たち夫婦は昔、しばしば仕事で訪れていた地域でもあり、ちょっぴりの懐かしさとともに、赤目に決定。

3/19(木)

朝9時、自宅出発。名古屋高速~東名阪~西名阪と通って、伊賀ドライブインで休憩。赤い建物が主張してます。この時点でまだ10:30頃なのに、おなか減ったなぁ・・・てことで、かけそばと竹輪の天ぷらなんか食べちゃって。

で、伊賀の里モクモクファームへ。
13:00~の手作りウインナー教室にネット予約してたんですよ。ほんとは、二日目にしたかったんだよね。ソーセージを持ち帰るのに、傷むのが心配で。

でも、一か月前には空いていた席が、3月に入ったら満席になっていて、しょうがなく平日の19日にしたの。これから行かれる方、体験教室のお申込みはお早めに!

11時過ぎ着。平日だというのに、駐車場が結構埋まってました。ジャージーミルクプリンだとか、焼豚とか、おいしそうなネーミングにひかれるけれど、作ったソーセージの試食もあるので、お昼御飯はガマン。時間まで園内を散策!

 

平日だけあって、イベント関係はお休みが多く、残念。うちと同じような家族連れも、案外たくさんいたんだけどね。この分では、土日は人出が多いんだろうな。

あったかいというより、汗ばむほどの陽気で、春の日差しの中、ハンモックに寝転んでみたり。せっかくのんびりしてたのに、夫に思いっきり揺らされて、目が回りました~~

森の散歩道を歩いてたら、ウグイスを見つけたよ。人の姿を察知して、ホーホケキョも一瞬止まっちゃったけど、そっと見ていたら、鳴きながら飛んで行きました。

小さなのんびり学習牧場というとこに着くと、干し草の中に突っ込むすべり台がありました!息子は勿論、夫もズサーッと・・・(私はニットを着てたのであきらめ)。

ヤギとか牛の赤ちゃんとかもいて、農場ムードばりばりです。ここで、小学生まで限定のポニー乗馬体験。かっこいい帽子もかぶしてもらって、いいなぁ、子ども。

そのあと、ミニぶたのショーをちょっと拝見。珍しいね、豚のショーって!アシカショーみたいな感じで、豚くんたちも飛んだり回ったり、ボールをけったり。「豚=にぶい」気がしちゃうけど、ハードルだって飛び越えちゃってたからね~、ビックリです。

 

ちょうどいい時間になり、体験館へ。人がいっぱ~い!(豚まん教室も同じ部屋でした)。

手を洗ってエプロンつけて、係りの人のアナウンスに従って、肉を練ります。この辺は夫と息子の二人で。

えー、わが夫は大学時代、畜産物研究をしてた人で、農場実習・ソーセージ作りの経験者なのです。はい、確かに手際よく、羊の腸にズンズンお肉をつめて。右下の写真で手にしてる機械で詰めて、助手が引っ張っていきます。

私が手伝ったら、途端に皮が爆発って事件が起きて、お役御免となりました・・・

形になったら、ボイル室で20分ゆでてもらいます。お待ちかねの試食タイム!!ゆでたてほくほく、うま~~い!

残りは冷やして、買ったソーセージと一緒に宅配してもらうことにしました。お手製で日持ちしないので、賞味期限はわずか2~3日です。帰った翌日、チーズフォンデュでいただきましたわ。かなり大量だったけど、ぺろりです。

体験館の奥にも道がつながってて、池が見えました。ボートはお休みで乗れなかったけど、池のふもとにある竹馬にチャレンジ。夫も息子も、まったく乗れな~い・・・が、私ってば、トコトコ歩いちゃいましたですよ。小学生の時、校内に竹馬がたっくさん置かれてた時があって、お昼休みによく遊んでただよね。もう何十年も前のことだけど、体は覚えてくれてた!?ちょっとばかし得意げ。

帰り、トントン(豚々)神社で参拝。豚の石像があって、頭は学業にほか、部位別に、触ると出世や家内安全にいいと書いてあって、いちばんツルツルになってたのは金運の場所。こんなご時世だし?

最後の最後に、出口付近で、ジャージーミルクプリン&シュークリームを食べました。往きはガマンしたけど、やっぱ心残りで。長蛇の列でしたけどね~、並んだ甲斐があった。濃いの、プリン。しっかり牛乳味。

そして、宿へ向かいます。名阪をおりて、一般道を小一時間走り、4時半ごろ到着。お宿は赤目温泉 隠れの湯 対泉閣
窓からの眺めは深い山。夕方からちょっと陰ってきたのもあって、ほんと隠れ里の雰囲気。さらに、お部屋自体も昔ながらの温泉旅館って感じで、いい具合の古さ加減が、むしろ新鮮。ほっとします・・・

空いてるうちに、そうそうにお風呂へ。 別の建物まで廊下をてくてく歩きます。池とお花の中庭も良い感じ。

あと、伊賀忍術の開祖:百地三太夫の末裔、現代の百地家から寄贈されたという、火縄銃やマキビシなんかの展示があって、つい見ちゃいました。

お風呂の名前も「上忍の湯」「かげろうの湯」だったり。えー、その昔、この山で修行してた忍者たちが修行を終えて温まったのが、赤目温泉のもとだとか。

露天風呂も貸し切り状態でした。明るい時間だったので、山を見ながら、ぼけ~っと。温泉にありがちな熱すぎるお湯でなく、ゆったり浸かっていられます。

お待ちかねの晩御飯!よく考えたら、お昼はソーセージを二本ずつ試食しただけで、まともに食べてなかったので、湯上りに一気にお腹が減ってきました・・・。
今回のプランは、お部屋食+伊賀牛のトロ寿司付きコース。上げ膳据え膳で、主婦の極楽ですねぇ。伊賀牛のお寿司は、こってりとした味で、息子は大喜び。伊賀牛のチーズ鍋というのもついてて、山だけに海鮮でなくお肉中心で。

しばらくのんびりしてから、今度は内風呂に。(露天風呂と内風呂は場所が離れていて、お風呂同士の行き来はできません)。女湯はまたまた貸切でした。なんという贅沢な気分。

ロビーに寺島しのぶの写真がありました。映画のロケで来てたんですって。赤目四十八滝心中未遂 ていう映画、ご存じです?知らんよねぇ、マニアックすぎて。旅の予習にと、夫が見てましたが、超陰気らしいです。内田裕也が出てるそうで。
仲居さんから、撮影のこぼれ話など、ちょこっと聞かせてもらいました。

 

3/20(金)

朝、7:00起床。朝風呂に入りたい>もうちょっと寝てたい、で、露天風呂へ。この朝も私一人。山の気を感じながら、静かなひととき。

8:00食堂にて朝食。朝からこんなに食べられないんですけど…な朝ご飯。

さて、今朝は残念ながらの雨です。やはりやってくれたか、雨男:息子。窓から見える山には、真っ白なもやがかかってて、遠くまで見えません。隠れ里ムードがいっそう高まるけど、困ったな。今朝は、赤目四十八滝をめぐろうと思ってたのでねぇ。

と、部屋でぼんやりしてると、いつしか雨は上がっててラッキー。10:00にチェックアウトして、滝へGO→宿から徒歩数分・・・

 

サンショウウオセンターを抜けると、いきなりの山でした・・・木々の緑に、苔むす岩、圧倒的な緑・緑・緑!普段、街中で暮らしてると、これだけの緑はまずお目にかかれません。山の匂い、そして岩に当って白い飛沫を上げながら流れる、水の音。異世界にトリップしたような気分。

はい、天候のせいか、人はまばらです。が、気になるのは、リュックにウインドブレーカーにって、ちゃんと山歩きの恰好してる人が多いってことです。いちおうスニーカーは履いてきたけど・・・

その疑問は、やがて解けました。いちばん最初の大きな滝「不動滝」から休憩所がある「千手滝」までは、まぁ道もよくて楽でしたけど、その先は急こう配の登り坂や、人がすれ違うのがギリギリ道や、岩だらけ・木の根っこだらけの道なき道、みたいなとこもありました。それでも、途中に鉄骨の橋があったり、コンクリート舗装があったりするんだから、すごいなぁと思って。誰かが運んだんだよねぁ。こういう諸々を。

なおかつ雨上がりで滑りやすかったり、ぬかるんでたりで、ブーツの女の子とかは、割と早めにUターンしてましたね。当たり前だ。

私たちはいったいどこまで奥に入るか??旅館でもらったパンフには、最後の滝まで1時間35分とありました。時間をみると、表示より速いペースで進んではいるけど、だんだん道が険しくなるし、3人ともスーパー無口になってます。途中の七色岩・姉妹滝あたりからは、めっきり人も減ってきて・・・

息子はぶーっとした顔になってきちゃいましたが、夫は「荷担滝までは行こう!行きたい」と。岩をはさんで別れて流れおちる姿が特徴的な滝で、夫はDVD赤目四十八滝で見たラストシーンがこの滝だったから見たかったみたいです。がんばれ、あたし。がんばれ息子!

いやぁ、でもここまで行って良かった。岩の感じとか、その場そのものの雰囲気もなんか神秘的で、衝動的に飛び込んでしまいたくなる感じすらする。

家に帰ってから、寺島しのぶの映画DVD、見てみたら、季節が夏のせいか、さらに緑が濃くて、陰影が濃くて、さらに不思議な世界だったなぁ。

私たちが行った日が曇ってるから暗いんじゃなくて、きっと晴れてても光は木漏れ日的にしか差し込んでこないんだろう。精霊とかなんかそういうの、いるんじゃないかって、ここなら思うね。

同じ道を引き返し、ふと時間を見ると、入ってから二時間半が過ぎていた。そんな経ったきがしないけど。そして、帰りは割と楽でした。下りだったし。
ふもとのお店で、おそばと名物:草もちをいただきました。草もちは、焼いたバージョンがあって、香ばしさがグー。あ、冷めてから食べないと、お餅が柔らかくなりすぎてベちょっとします。お土産にも購入。

不思議なのは、花粉症の私が、まったく平気だったこと。見本写真みたいに黄色い花粉の見える杉の木もたくさんあったのに、全然くしゃみも出ず。ところが、降りてきて店に入ったとたん、鼻ずるずる・・・。どういうこと?木々のフィトンチッドは免疫力向上にいいらしいですけどね、そんな即効性あるんだろうか?にしても、何か効果はあるんだろうと思っちゃう。

緑色と水音と森の香り、トリプルセラピーで、雑念が浄化された気分。いやー、滝、よかったです。

このあと、上野の忍者屋敷とか、さらに歩く気力はないと意見が一致し、一路名古屋へ。