2006.9.16 岐阜:ソバ打ちと馬籠

うちの息子、8歳。年より、かなり渋好み。

歩いて数分の場所にある蕎麦屋がお気に入りだ。この店はソバ湯を出してくれるから。
アイスよりわらび餅、スナック菓子より和菓子が好きで、最近は、そば湯に凝っている。

そんな姿を見ていて、じゃあ信州にソバを食べに行くか~という話になり、諏訪?松本?それとも…なんて雑誌をめくっていたら、ソバ打ち体験も良いんじゃないかと。手近なところで、中津川ICから数十分の「道の駅きりら坂下」に決定。連休だけど渋滞もなく、家から1時間半ほどで到着。そういえば昨年も同じ時期に中津川に行っていたな。クアリゾート湯舟沢で泳ぐ泳ぐの一日だったか。

手を洗って用意されてるエプロンを装着したら、軽く説明を聞く。そば粉400gに強力粉100gを混ぜるので、八割ソバだって

まずは、二つの粉を合わせて、ふるいにかける。

次に、 お水を加えてボソボソっと混ぜる。鉢に張り付いた粉をこそげ取るように。この段階では、まだこねちゃダメ。この作業で味が決まるのだって。おいしくなりますように!
様子を見てもらって、残りの水を加えたら、今度は体重をかけて、しっかりこねる(これはオットにお任せ)。

丸めた生地を、伸ばしていく。爪が生地に引っかからないように、グーした手で棒を動かす。見本でやってもらった軽やかな手さばきは、とても真似できない…。


縁の方がよれたり膨らんだりしないように、一回伸ばす毎に生地を動かしてく。丸かった生地を、四角にしていくのは、折りたたんで切るときのためかな。
ペラペラ~になったら、ぱたぱたと畳みます。ザクッザクッと切る切る

「素人があんなに細く切れるのか?」と疑問だったけど、専用の包丁と抑え板を使えば、まぁまぁそれなりに切れていく。数本、きしめん状になった以外は、結構いけてるんじゃない?この作業はオットと息子で行ったのだけど、包丁はかなーり重いそう。
切れたら、大釜でゆでてもらう。待つ間に聞いた話では、ソバの花祭りがもうすぐあるんだとか。10月には新ソバができるよ、おいしいよ~と。新米みたいに新ソバも、別の味わいがあるのかな。気になる。
さーて、茹で上がったら、氷が山盛りのボウルでしめる。笊にとって、盛りつけてもらうと、おおお~立派じゃないか!

器を手に、隣の食事室へ移動して、いただきまーす♪この部屋は、川に面した部分がガラス張りになっていて、水の流れを眺めることができる。いいね。なんでかわからないけど、川は好き。川があると、降りていって水に足を浸したくなってしまう。今日はあいにくの雨だから、残念。
さてさて、食べてみたら…、普通においしい!こねが甘いと、ブチブチに切れちゃったりすることもあるそうだけど、コシも歯ごたえもあり、初めてにしてはまずまずの出来映えでしょう。しかし、桶いっぱいに盛られたソバは思った以上に大量。大人3~4人前ということで、かなりお腹いっぱい。これで体験代金3,000円とは。

食後は、馬籠に移動。馬籠館の駐車場に停めて、外にに出た瞬間、涼しいを通り越して寒~い!20度くらいかな。幸い雨は上がっているので、坂を登っていく。五平餅やお焼きや手焼きせんべいなど、おいしい匂いが漂ってます。今回は我が家的グルメツアーなのですが、さすがにあれだけのソバを食べた直後じゃ、何も入らない…。お土産屋さんをのぞくと、さっき体験でソバ生地をこねるのに使ったのと同じ、木のボウル(?)が売られていた。ふと手に取ってしまったけど、なんと二万円以上もする。洒落で買うにはちょっと高級すぎだな。

水車小屋で写真を撮ったり、石畳の道を彩る花を眺めたりしながら散歩。この小径には、お店ばかりでなく、普通の民家らしきお家もチラホラ。道と家々の間には水が流れていて、いくつかのお家には、流れから水を引き込んだ小さな池みたいなのがあって、ビックリするような大きさの鯉が泳いでる。魚を眺めるのも楽しい。でも、場所に対して鯉があまりにも大きい!大きすぎる。伊勢神宮にいる鯉に勝るとも劣らない巨大さ(ただし、ここのは黒い鯉)。
そういえば、こういう風景--道と建物の間に水が流れてる--をどこかで見たような気がするなぁ、彦根だったか八幡だったか。

坂を上りきったところに、展望台があった。晴れていればもっと山が見えるんだろうか。でもちょっと侘びしい感じの古い宿場には、こういう曇り空も似合ってるかも。「ヤッホー」と言ってみる。こだまはしない。そういうトコじゃないよね。はは。
来た道を、また下る。途中すれ違った何組かの中年のご夫婦がみんな、手をつないだり、腕を組んだりと、仲睦まじくて、へぇぇと思った。よろしいですな。

そろそろおやつタイム?この辺に来たならば、やっぱりこれは食べておきたい。それは栗きんとん。抹茶と栗きんとん1個のセットをいただく。ここで出してもらったのは、甘みあっさりタイプだった(梅園のもの)。栗とお砂糖というシンプルな素材だけれど、たくさんある製造元によって、味は違うのだろうか。食べ比べてみたいなぁ(といっても、グルメな舌は持ってないけど)
続いて、息子が楽しみにしていた五平餅(まだ食べるのかっ)。HPで調べていたとき、みたらし団子屋さんがあるんだ~と思っていたんだけど、それは間違いだった。この辺りの五平餅は、わらじ形でなく、串に刺したお団子型になってる。みたらしより大ぶりのお団子が三つ。お腹はいっぱいなのに、焼きたてアツアツのおいしいこと!またペロリです。

馬籠館で、お土産用の栗きんとんを購入。ここにおいてあったのは七福さんのもの。日本銘菓大賞受賞だそうで。家で食べてみたところ、お抹茶といただいた梅園さんのものより、濃いと思った。栗そのものの味も甘みも充実。帰り道、19号沿いの川上屋さんでは、お店から溢れるほど人が並んでいたよ。やはり有名店。お味はどうなんろうね。

小雨がぱらついて薄暗かったので、すっかり夕方気分だったけど、車に乗った時点でまだ昼の二時。このまま帰りたくなーいと息子。じゃあどうするよ?たって、雨だし。途中にある土岐のアウトレットに寄った。中山道の風情ある山間から、急に俗世間へ。それぞれ欲しいもの買って(息子はレゴ、私たちは服とか)ご飯食べて帰宅。はぁ、一日中ほんと食べてばっかりだった・・・


馬籠周辺にはこんな宿がありま~す
ホテル花更紗 ここはクアリゾート湯舟沢のホテル。宿泊客にはプール&温泉利用券付き
民宿 馬籠茶屋
民宿 いろりばた